拙い詩ですが。フロッピーの中にずっと眠らすのもなんですし。
「詩集〜うたあつめ〜」は卒論のタイトル。意外な趣味、というか、気分転換?
「広い世界へ、この部屋から」 6月
香煙の色が変わる部屋で俯瞰で眺める
僕らが生きる東京の街じゃなくてこの地球の大地。
「湯治場」 1月
雪降りと晴天のあいだにも
湯気は白黄色赤青 色を変えて寝転がる
「帰省」 1月
かわらぬ富士に心ゆるし
おもわず上向く 盃の碧
2004年
「町内地図」 12月
緯度経度 交わる中に一つだけ
君のいる場所 丸印
「酔いどれ」 11月
新装開店のコンビニの影
柔らか酒気纏う 雲隠れ月
「足下」 10月
長雨に溢れたアスファルト
濃いめの珈琲をクリーム無しで注文するような
「まるかったり、ほそかったり」 9月
足下見て気付く秋月に似た黒猫の瞳は みどり色
「アスファルトをあるく」 8月
こんなにも2メートルの高さまで揺らぐアスファルトの波状に
木の葉に守られた陰のあまさに身を委ねて
まっすぐ歩いた方がずっと早く涼しいところに
潜り込めるたはず
真夏の隅の自転車も壁際に寄ってこれは残暑かと聞いている
「しつども感じない」 8月
買いたての氷を溶かす
ボンベイサファイアの透明色と熱帯夜
「夕涼み」 7月
窓をあけ みえぬ猫の音色に ひだり手のばし
背中たたみに 胸に週刊誌
「みえないくちなし」 6月
かおりかおれど姿は見えず
橙の袖口 優雅に奥ゆかしき心を想い
「窓を開けて」 6月
濡れた髪がはらむ梅雨風は
こぼれて落ちよ湯面にたゆとえ
「季節」 5月
風が吹き 夏の袖引き
冬は名残り
春の気まぐれ うわぎに背伸び
「4月」 4月
足先の進む道も 変わる日々
奥行く角にも知らぬ時
「さきはる」 3月
外套を手に持ち歩く肌寒さ
春風をはらんだ北風 肩撫で心地